会長挨拶
第33回日本老年学会総会の開催にあたって
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第33回日本老年学会総会 |
このたび、第33回日本老年学会総会を担当させて頂きますことを大変光栄に存じております。本学会総会は、2023年6月16日(金)・17日(土)・18日(日)の3日間にわたり、「世界をリードする日本の老年学―超高齢社会への挑戦」をメインテーマとしてパシフィコ横浜ノース(横浜市西区みなとみらい)において開催されます。本学会総会は日本老年医学会、日本老年社会科学会、日本基礎老化学会、日本老年歯科医学会、日本老年精神医学会、日本ケアマネジメント学会、日本老年看護学会の7学会で構成され、日本老年学会として合同シンポジウムなどを各種企画しております。さらにまた、第22回国際老年学会議との合同大会とも位置づけられ、これまで以上に国際的な大会にすることを目指しています。
超高齢社会を迎え、老年学が社会全体をどのように支え、豊かな社会の在り方を追求して行くかをメインテーマに盛り込み、up-to-dateな知識、フロントライン・トピックスなど、世界をリードする日本の老年学を発信する好機と考えています。合同シンポジウムでは、老化の機序、就労、多職種協働、災害対策、インフラ整備、AI/ICTの活用、エンドオブライフ、フレイル、診療現場や地域における医療・看護・ケアの実践など、16の重要課題についてバランスよく盛り込むことを心がけ、企画を進めて参りました。
特別講演では鎌谷直之先生(スタージェン)、青木由行先生(内閣府前参与)、秋山弘子先生(東京大学)をはじめ、国内外における老年学をリードする方々をお招きして、ゲノム・AIから迫る老化研究、超高齢社会のまちづくり、Science for Societyなどについて、わが国が誇る知見を披露いただく予定にしております。これらの最先端の話題にも触れていただくことで国内外の老年学の更なる飛躍、発展につながるものと大いに期待されます。
今回、わが国の老年学研究の最新成果が発表される日本老年学会にふさわしい企画を数多くご用意いたしましたので、3日間の会期にわたって活発な討論が展開され、わが国の老年学研究のさらなる発展と学術交流の一助になれば、と考えております。
最後になりましたが、本学会総会の準備に当たり、上記7学会の会長、理事、評議員、会員、共催の皆様の御指導やお力添えに感謝致し、ここに厚く御礼を申し上げます。本学会総会が参加者の皆様にとって実りあるものになることを期待し、多数の方々のご参加をお待ちしております。
令和4年10月吉日